2012年01月26日

明治・大正 スクラッチノイズ

柳澤愼一『明治・大正 スクラッチノイズ』

明治・大正スクラッチノイズ (ウェッジ文庫) [文庫] / 柳澤 愼一 (著); ウェッジ (刊)


おくればせながら、新年のご挨拶。

ずいぶんと遅れ続きの本読み噺、
やっと1冊見つけました。

作者は、往年のジャズシンガーで、
ボードビリアンの柳澤愼一氏。
もう知ってる人も少ないのかな。

この本、明治から大正まで、
1年きざみで綴られた、
日本とアメリカの芸能史。

ところが、
とんでもない博覧強記のオンパレード。

しかも、あっちの話からこっちの話へ、
飛ぶ飛ぶ、メチャクチャぶり。

アドリブ唱法ならぬ、アドリブ筆法だから
ついていくだけで、大騒ぎ!

まあ、奇書ですな。
でも、こらえきれないほど、面白い!!

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2011年10月13日

猫見酒

風野真知雄『猫見酒 ─大江戸落語百景─』(朝日文庫)

猫見酒 大江戸落語百景 (朝日文庫) [文庫] / 風野真知雄 (著); 朝日新聞出版 (刊)

また風野氏の作ですいません。
でも、この小説(短編集)は絶対のおすすめです。

落語仕立ての時代小説の型をとってはいるけど、
従来のこの手のものは、
古典落語にネタをとっているものですが、
そのエピソードがあまり一般的な話ではないところ
(亜流のハナシをひろいだしているところ)
がとっても面白い。

是非、誰かに高座にかけてほしいほど、
まとまっていて、面白い。

笑ってしまいます。
ホントに・・・・・・

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2011年09月22日

笑い三年、泣き三月。

木内 昇『笑い三年、泣き三月。』(文藝春秋)

笑い三年、泣き三月。 [単行本] / 木内 昇 (著); 文藝春秋 (刊)

直木賞作家が、初の時代物以外のジャンルに挑戦。

やっぱりどんどん上手になっていくもんですね。

小説の中に読み手の居場所を
キチッとおいてくれるので、
読んでいてとっても心地よい。

戦後の浅草に集まった旅芸人、孤児、
復員活動写真屋、ストリッパーが場末の小屋で過ごす5年間。

長くて、濃密な、しかも淡々と語られる時間は、心を打ちます。

読後、満足!!


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