2011年02月14日

江戸っ子の倅

池部 良『江戸っ子の倅』

江戸っ子の倅 [単行本] / 池部 良 (著); 幻戯書房 (刊)


なにはともあれ、驚いてください。
昨年10月に亡くなった池部良さんの最後のエッセイ集です。

江戸っ子のエッセイの二大巨頭は、
小沢昭一さんとこの池部良さん。

文章の端々に、江戸っ子たる語り口が
そのまま残っているのです。

多分、これから誰も聞くことのできない
「会話の妙」というものを感じます。

80才代から90才代までのエッセイなのに、
歳というものをほんの少しも感じさせない若若しさ。

少し照れ屋で、少しガンコで、
しかし凛とした生き様を感じる文章。

年の始めに言うのもなんですが、
今年一番のおすすめエッセイです。

合掌。


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2011年02月02日

最初の哲学者

柳 広司『最初の哲学者』
最初の哲学者 [単行本] / 柳 広司 (著); 幻冬舎 (刊)


去年、おすすめしていた柳広司氏の新刊です。

暮の頃から探していて、やっと三省堂でみつけました。
何故?
そんなに部数が少ないか? 売れているのか?

ともあれページをめくります。

お得意のギリシャ物の超短編シリーズ。

神話や説話からの引用をもとに、
柳流の解釈が加えられたエピソード並んでいます。

淡々とした話が、彼の手にかかると
皮肉っぽかったり、生々しかったり可笑しかったりと
コロコロ姿を変えるのが魅力です。

学校の歴史の時間に教わった程度の知識が、
今、目の前で動いている。
そんな臨場感があるのが、とってもいい。


posted by boss at 15:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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